お母ちゃん

 

只今~ お帰りと妻が言う
その横でお帰りと
小さな声の笑う母
とても冷たいシワシワの小さな手
僕の頬に充てる母の温もりが嬉しい
母には歳を取っても子供は子供も
可愛いのです。何時までも.何時までも...

只今~ 只今~ 返事が無い
どうしたの問い掛ける
妻の姿に呆然と
言葉掛けるも愕然と項垂れて
私にしがみつく妻の怯える姿見て
どうしたお母ちゃんは何処何処に居る
おいお母ちゃん。お母ちゃん.お母ちゃん...

只今~ 只今~ お母ちゃん
何処に居る聴こえてる
今何処に居る顔出して
小さくなった白髪の笑い顔
百迄生きると言っていた母いずこ
どうしたお母ちゃんは何処何処に居る...
おいお母ちゃん。お母ちゃん. お母ちゃ~ん....!